「ほっこり相談室」は整体サロンwarm forestの店主・いたさん(井立田 祐樹)が、日々のモヤモヤや人には言いにくいお悩みに答える相談コーナーです。初回のお悩みは「頼り下手だけど、本当はしんどい」。以前からお店をご利用いただいているお客さまからお寄せいただきました。毎日をがんばるあなたにちょっとひと息ついてもらえるような、心あたたまる言葉をお届けします。
今回のお悩み
「なんでも一人で抱え込んでしまいます。弱音を吐ける人がいません」(Y.M/38歳・会社員)
仕事でも家庭でも、なんとなく「しっかり者」と見られていて、期待に応えようとしてがんばりすぎてしまいます。本当はしんどいときもあるけど、誰かに相談したり、弱音を吐くのがうまくできません。気づけばずっと気を張ったまま、心の中がカサカサしているような感じです。
いたさんの回答
がんばってる人ほど、「しんどい」って言えないんだよね。
なんでも一人で抱えて、誰にも言えなくて。しんどくても「自分ががんばればいい」って、つい思っちゃうんだよね。
それってほんとにすごいことだよ。
きっと、まわりの人を大切にしてるからこそ、「迷惑かけたくない」とか「弱く見られたくない」とか、思っちゃうんだよね。
やさしい人ほど、自分にだけ厳しくなっちゃう。周りを見てると、そう感じるよ。
オレみたいに自分に甘々な人間からすると、まぶしすぎて目を開けられないくらいだよ。
でもね、ひとつだけ言いたいのはね。
誰かに頼るのって、けっしてダメなことじゃないってこと。
頼られたらうれしいって人、けっこういると思うんだ。
特にY.Mさんみたいなしっかり者に弱みを見せられたら、「自分に心を開いてくれたんだ」ってうれしくなる人がほとんどじゃないかな。
それにさ。
誰かを好きになるときって、すごいところ、いいところばかりを見て好きになるとは限らないって思うんだ。
不器用なところも好き。いや、不器用だからこそ好きってこと、よくあると思わない?
もし今「誰かにちょっと頼ってみたいな」って気持ちがあるなら、それは心が出してる小さなサインかもしれないよ。
人に話すのに抵抗があるなら、紙に書いてみてもいい。
SNSに匿名で投稿してみるのもいいね。
もちろん、整体に来たときにポツリとつぶやいてくれても大丈夫だよ。
無理して「変わらなきゃ」って思わなくていい。
ただ、がんばっている自分をいたわって、大切にしてあげることからはじめてみてほしいんだ。
こうやって自分の弱さと向き合っているY.Mさんは、それだけで素敵だと思うな。
取材・文・デザイン(バナー) 株式会社Tokyo Edit / 撮影 高木 成和(バナー写真)
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